寝る子ども

不安も多い0歳児の子育ですが、0歳児の特徴をあらかじめ把握しておくことでその不安を軽減でき、安心して子どもと関わることができます。安心して子育てをするために知っておきたい0歳児の特徴を、原始反射や発達を中心にご紹介します。

生まれたばかりの赤ちゃんの原始反射とは

生まれたばかりの赤ちゃんは、ある動きに対して無意識に身体が動いたり反応したりします。これが原始反射です。原始反射に驚き障害を疑う方もいますが、原始反射が備わっていることは正常な状態であると言えます。

原始反射はしばらくすると消失します。生まれてからの短い期間ではありますが、赤ちゃんが発達するうえで大切な役割を担っているのです。それぞれの原始反射について見ていきましょう。

きょうがく反射

赤ちゃんの身体が突然「ビクッ」と動く反射です。驚いているようにも見えますが、実際に驚いているわけではありません。胎児期から始まり、生後しばらくすると消失します。

モロー反射

大きな音がしたときなどに、両手を広げる反射です。抱きつこうとする仕草ではないかとも言われています。

きゅうてつ反射

赤ちゃんの口元やほほを軽く触ると、顔をそちらに向けて口を開き、口に指を入れると自然と吸い付きます。おっぱいを飲むために、赤ちゃんに生まれつき備わっていると考えられている反射です。

把握反射

赤ちゃんの手のひらに指を入れると、ギュッと握り返してきます。かなりの力に驚くことも。手の甲をさすると、指を離します。

バビンスキー反射

足の裏をかかとから指に向けてなでると、足の指を開いて反らします。1歳頃まで見られ、それ以降は消失していく反射です。

0歳児の手の動きの発達

子どもと大人の手

手の動きの特徴は、0歳の赤ちゃんにとって発達の目安となります。生後2ヶ月頃から反射以外にも見られるようになり、指しゃぶりや自分の両手を合わせる仕草、物をつまんだり引っ張ったりするようになっていきます。発達段階を把握し、発達を促す遊びを取り入れることも効果的です。

月齢ごとの手の動きの発達を見ていきましょう。

生後2、3ヶ月ごろ

把握反射が消失し、指しゃぶりを始める赤ちゃんも多くいます。指だけではなく、手を握ったままなめる仕草が見られることも。この時期の指しゃぶりは、授乳の練習や自分の手を確認するという意味を持っているので、やめさせる必要はありません。

生後4ヶ月ごろ

意識的に自分の両手を合わせたり、目の前のものに手を伸ばして取ろうとする仕草が見られるようになります。興味のあるおもちゃを赤ちゃんの手の届く顔の前に持っていったり、ガラガラなどの音の出るおもちゃでの遊びにも挑戦させてあげましょう。

生後5、6ヶ月ごろ

手に物を乗せてあげると、手を握ってつかめるようになります。また、ハンカチを顔にかぶせると、ハンカチを取り払おうという仕草が見られることも。窒息の危険がないように、必ず大人がすぐそばにつきハンカチを取り除ける状態で行うことが大切です。

生後7~11ヶ月ごろ

上から物をつかめるようになり、両手に持った物を合わせて音を鳴らせるようになります。指先の機能の発達も見られ、親指と人差し指で物をつかもうとしたり、つまんだり引っ張ったりする遊びができるようになるのもこの時期です。

引っ張ると音のなるおもちゃや柔らかい素材のボールなど、手や指先を使った遊びを取り入れてみましょう。

首が座るのはいつ頃?

赤ちゃんにとって、首の座りは大きな成長の一つです。生まれたばかりの頃は、自分で首を動かすことはできません。しかし、しばらくすると首を動かして音のする方に顔を向けられるようになります。追視という行動で、首の座りの第一歩です。

生後2ヶ月頃になると、首が大分しっかりとしてきて、少しの間であれば縦抱きで抱いても首を安定させることができます。しかし、突然首が前後に傾くこともありますので、まだ支えが必要です。

4、5ヶ月頃になると、首がグラグラすることなく、しっかりと安定してきます。

  • 仰向けに寝かして手を持って起こすと頭が上がる
  • 腹ばいにすると頭を持ち上げる
  • 縦抱きにしたときに首をまっすぐに保てる

これらの条件が満たされれば、首が座ったと判断されます。月齢でのある程度の目安はありますが、首の座り時期は個人差が大きい成長です。赤ちゃんの様子に合わせながら、少しずつ腹ばいで遊ぶ時間を取り入れるなど、焦らずに見守りましょう。

寝返りから伝い歩きへの発達

生後5ヶ月頃から始まる寝返りから、お座り、ハイハイ、伝い歩きへと、0歳児は目覚ましい発達を見せます。発達の目安を把握しておくことで、関わり方がわかり安心して成長を見守れるというメリットも。

寝返りから伝い歩きへの発達についてご紹介します。

寝返り

首が座ると次の発達は寝返りです。身体を左右に揺らしたり、横向きの姿勢でいたりすることも増えます。この状態から腰をひねり、足、腰、腕、上半身の順番で身体を回転させます。

あおむけから自分でうつぶせの状態になれば、寝返りの完成です。初めは上手く回転できなかったり、腕が抜けずに泣くことも少なくありません。また、寝返りはできても、うつぶせの状態からあおむけに戻る、寝返り返りはなかなか難しいものです。手助けをしながら、赤ちゃんの成長を見守りましょう。

お座り

6ヶ月頃になると、後ろから支えてあげると両手を前について座れるようになります。その状態から、短時間であれば一人でも身体を安定させて座れるようになればお座りの完成です。

お座りをすると視界が広がり、周囲のものに興味をもったり、両手でおもちゃを持てるようになったりと遊びが広がります。同時期に、ずりばいができるようになる赤ちゃんも少なくありません。

ハイハイ

腹ばいの状態で両手を使って前や後ろに進むずりばいや両手足を床につけて進むよつばい、おしりをあげた状態でハイハイをするたかばいなど、赤ちゃんのハイハイにはさまざまな種類があります。まずはずりばいから始める赤ちゃんが多く、初めは前に進まず後ろに進んでしまうことも。

8ヶ月頃を過ぎると、徐々によつばいができるようになる赤ちゃんも増えていきます。

ハイハイは赤ちゃんにとって移動手段です。興味のあるものに向かって移動したいという思いが芽生えることで、ハイハイへの意欲がわきます。そのため、一般的なハイハイの姿勢ではなく、座ったままで移動する赤ちゃんもいますし、おしりをあげずにずりばいのままで移動スピードが上がっていく赤ちゃんもいます。

ハイハイの姿勢にこだわらず、赤ちゃんが周囲のものに興味をもって移動しているかということに注目してみましょう。

伝い歩き

ハイハイでの移動ができるようになった赤ちゃんは、物につかまって立つ「つかまり立ち」をするようになります。つかまり立ちをするとさらに視野が広がり、伝い歩きへと発達していくのです。

一般的には、ハイハイでつかまりやすそうな物を見つけて、つかまり立ちに挑戦します。しかし、つかまりやすいものがすぐ近くにある場合には、ハイハイをせずにお座りの状態からつかまり立ち、伝い歩きへと発達することも。

ハイハイは腕の力を養うために大切な発達ですが、ハイハイをしなくても発達に問題はありません。ハイハイに挑戦してもらいたい場合は、ハイハイがしやすい広い場所での遊びを取り入れると良いでしょう。

つかまり立ちや伝い歩きを始めたばかりのころは、つかまりやすい高さの手すりや棚があるとより活動的に過ごせます。転倒の恐れもありますので、できるだけ大人がそばについてあげることも大切です。

まとめ

遊ぶ子ども

0歳児の特徴を把握しておくことは、安心して子育てをするうえで大切です。発達の目安として、知っておくと良いでしょう。しかし、個人差が大きい時期でもあり、月齢の目安に沿っていなかったり、順序が異なる場合もあります。

月齢や周りの子どもと比べ過ぎずに、赤ちゃんのペースに合わせて見守ることが大切です。

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