離乳食

1歳児はミルクから食事への移行期です。新しい食材との出会いの連続であり、食事に楽しみを見いだす時期でもあります。子どもが安全に楽しく食事の経験を積めるように、時期に合わせた食事の特徴や与え方、離乳食の完了の目安などをご紹介します。

1歳児の食事の特徴

1歳児は必要な栄養素のほとんどを食事から摂取できるようになる、離乳食の完了期に向かう年齢です。つまり離乳食とミルクの両方から栄養素を摂取します。

食事の回数は大人と同じ1日に3回で、必要に応じたおやつを与えるのが基本です。食べ方としては、舌を自由に動かすことが出来るようになり、歯が生えると噛むことも覚えます。食べる方法は手づかみ食べを経て、道具を使用した食事をだんだんと覚えていきます。

好ましい食材

1歳児にとって好ましい食材は、母乳に不足をするといわれる鉄やカルシウム、ビタミンDなどを補う、魚、肉(レバーを含む)、大豆、乳製品、キノコ類などです。もちろん炭水化物や野菜、果物も食べさせますが、いずれの食材も柔らかくして与えましょう。目安は歯茎ですりつぶせる程度です。

食材の幅は段階的に広げていきます。例えば魚は、白身魚から赤身魚、そして青皮魚。卵は卵黄から全卵へと進めます。脂肪分の多い肉類は与えすぎないようにします。

また大人と同じ味付けでは塩分が多すぎるので薄味を心掛けましょう。油脂類も少量にとどめます。

すべて手作りの離乳食は大変である、旅行などで準備をするのが難しいといった場合には市販のベビーフードを併用してもよいでしょう。食品数も多くなり、手作りの際の参考にもなります。

ただし子どもが食べる様子を観察して、固すぎたり柔らかすぎたりしないか確認することは必要です。

1日に食べる量

1日の食事の量についてですが、主食となる米はおかゆもご飯も80グラム程度としましょう。野菜と果物は合わせて50グラム程度。タンパク質は食材にもよりますが、卵であれば3分の2個程度が好ましいでしょう。

1歳児は噛み砕く、道具を使うなどの食べる方法を学ぶ時期でもありますが、食べ物への興味関心も離乳食のころから育まれます。多彩な食材の味にふれて豊かな感覚が身につくようにしましょう。

それではもう少し細かく、1歳になりたての頃と、完了期のそれぞれの食事の特徴についてみてみましょう。

~1歳3か月ごろの食事

1歳3か月ごろまでは、食事とミルクのバランスを取っていく時期です。離乳食も食べますが、赤ちゃんにとってはまだまだミルクは必要な栄養源です。

特徴

おなかが減ると泣いて、満足感が得られるまでミルクを飲みます。母乳は欲するだけ、育児用ミルクは1日に2回程度まで与えてもよいでしょう。

一方で、大人が食べるものにも大きな関心を寄せ始めます。食卓を囲んで皆で一緒に食べることの楽しみを覚えていく時期です。

与え方

食事のリズムを整えます。1日2回だった離乳食を、3食決まった時間に食べるように移行します。食べられるものを幅広く与えて、食べ物への関心を促していくことが重要です。

食べ方は舌を使って歯茎の上に乗せた食べ物を、歯と歯茎でつぶします。離乳食スプーンで下唇に食べ物を載せて、上唇が閉じるのを待つようにして与えます。

道具を使う前段階として、手づかみ食べで自らの意思で食べることを覚えます。食べ物を触る、握るなどの行為により、固さや感触を知ることが食べ物への関心につながります。

汚れて片付けが大変なこともありますが、発育にとっては大切な段階なので、ビニールシートを足元にひくなど工夫をして大らかに食べる経験を見守れるように心がけましょう。

食べられるものがだんだんと増えて、手づかみ食べで自ら食べる意思を発揮するようになると、離乳食の完了期が近づいていきます。

1歳4か月ごろ~2歳未満の食事

離乳食の食事シーン

離乳食の完了期は食事の比重が増えていき、ミルクは減っていく時期です。子どもにとっては食事のイロハを知る大切な時期。じっくりと付き合いましょう。

特徴

次第にしっかりと歩けるようになるこの時期、活動量が多いのでおなかも減るものです。食べ方としては噛み取る、また完了期の後半では奥歯も生えてきて噛むようになります。また、道具を使って自ら食べられるようになっていく時期でもあります。

与え方

子どもは親を見て食べ方を学びます。噛んで見せるなどして、食べ方のお手本となりましょう。子どもが道具を使って食べようとしている時には、サポートに回りましょう。

自ら食べることの楽しさを知ることが重要です。顔や手が汚れることもありますが、子どもの食欲を損なわないように「きれいにしようね、気持ちよくしようね」など肯定的な言葉をかけながら拭き取るなどしましょう。

完了の目安

離乳食の完了は必要な栄養素を食事から取れるようになったタイミングです。ただし、断乳という意味ではなく、ミルクを飲まないということではありません。

また完了の時期は目安なので、子どもの成長に応じて早い遅いがあるものです。「家族で食事をすることが楽しい!」と思えれば食べることへの意欲は育ちますから、焦らずにじっくりと見守りましょう。

まとめ

1歳児

1歳児にとって離乳食は食事の基礎を学ぶ大切な成長ステップです。個人差も大きいので、子どもの成長に応じた適切な食事の内容や調理方法などを取り入れましょう。こぼしたり汚したりと思った通りにいかない場面もあるかもしれませんが、時に手を貸しつつ一緒に楽しく食べる経験を優先しましょう。

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